高く切り立った山にたなびく白くて濃い霧。下に目をやれば、緩やかな川の流れに船を漕ぐ人の姿が・・・。水墨画に描かれるような風景は、中国を代表する景色の1つと言えるだろう。中国メディア・東方網は5日、水墨画の画面のような景色が日本にも出現したとする記事を掲載した。

 記事は、5日に福島県金山町にある霧幻峡で、通常とは異なる精緻な景色が人びとの前に姿を現したとして、現地の写真を紹介。「煙霧がたなびき、山紫水明で、さらに川には一艘の小舟が。心を穏やかにさせてくれるその風景は、まるで中国の山水を描いた水墨画のようである」と伝えた。

 そして、霧幻峡では現地を流れる只見川の水温が低いことから毎年夏の朝には大気の温度さで濃霧が発生し、仙人が住んでいるような景色が出現する可能性が高くなると説明。一艘の小舟は現地で300年あまり続く渡し船だとしている。

 一方で、現地では深刻な高齢化と過疎化が進んでいることを指摘。「残されたのは高齢者ばかりで、最年少者でも69歳だという。住民からは、このままでは村落が消えてしまうかもしれないと声も聞かれる」とし、現地市民が霧幻峡の絶景をSNSなどでPRする取り組みを進めていると紹介した。

 記事によれば、この取り組みは一定の成果を生み、評判を聞きつけた人たちが多く現地を訪れるようになったとのこと。「今年だけでもすでに約3000人が現地を訪れて景色を楽しむ予約を入れた」と伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)