中国メディア・中国日報網は7月31日、中国のハイテク最先端都市である広東省深セン市を訪れた日本人が「確かに中国に学ばなければならない」と深い感慨を覚えたとする記事を掲載した。

 記事によれば、この日本人はまず深センの国際空港について「今まで見た中でもっとも美しいデザインの空港だ」と評したという。そして、現地で有名な総合商業施設・深業上城を訪れた際には、全てのテナントが埋まってからようやくオープンする日本の商業施設と異なり、深業上城ではオープンから半年が経過しても、まだ半分程度の空き店舗が残っていることに注目。日本にはない中国式のスピード感が印象に残ったようだ。

 また、深センでは路線バスやタクシーの多くが電動化しており、現地では実際に導入してみて、生じた問題点を改善していくという「とりあえずやってみよう」という方針が存在すると説明。安全面でリスクはあるものの、深センは前進する足取りを決して止めることなく、常に新しい物を生み出そうとしているとした。

 さらに記事は、この日本人がアリババ傘下の生鮮スーパーを訪れ、オンラインとオフラインで同じように買い物ができるシステムに驚きを覚えたと紹介。商品の種類は多く、海鮮食品もその場で加工して、エリア内であればオンラインの注文ですぐに商品を届けてくれる体制が出来上がっており、値段は決して安くはないものの爆発的な人気を集めていると解説したことを伝えている。

 そして、最後にこの日本人が「深センに来るたびに変化があるという人がいる。確かにそうだ。日本も、万事整ってから出発するのでなく、失敗を恐れず社会の発展に向けて前進するという点を学ぶべきだ」という感想を残したことを紹介した。

 事前のリスク評価をおろそかにすれば、大きな事故が起こりかねない。しかし一方で、日本には必要以上に石橋を叩いて渡るのに時間がかかり過ぎているという一面も確かにあるだろう。日本には、「行けるところは行き、待つべきところは待つ」というメリハリが求められているのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)