中国人の多くは日本という国に対して複雑な感情を抱いているという。高い民度や発展した社会については羨望の眼差しを向ける一方で、日中には歴史や領土をめぐる対立が存在するためだ。

 また、こうした対立や抗日ドラマがあるためか、中国では日本や日本人に対する理解が進んでいるとは言い難いのが現状だ。「日本人は野蛮で残酷」であると誤解している中国人は少なくない。また、日本人について「本音と建前を使い分ける日本人は理解しにくい」と考えている中国人も多いようだ。

 中国メディアの深セン商報は1日、日本を旅行で2回訪れたことがあるという中国人記者の手記を掲載し、中国人から見ると「日本人はやはり複雑な国民性」であると伝えている。

 記事は、中国人の見解として、「日本滞在中に博物館を訪れたところ、仏教関連の品と武士の刀が同じフロアに展示されていた」と伝え、殺生を禁じる仏教の品と、人を殺める道具の刀が近くに展示されていたことに違和感を感じたと紹介。

 さらに、中国では米国人文化人類学者のルース・ベネディクトの著書「菊と刀」は広く知られているが、博物館の展示から「菊と刀で言われていた、『好戦的でありながら善良で、武を重んじると同時に美を愛でる』という日本人の特性は真実のようだ」と主張した。

 一方、日本滞在中は「街で日本人が信号無視をする光景などは1度も見かけなかった」と紹介。また、観光地で運悪く財布を紛失してしまった時も「観光地のスタッフからは『財布はきっと戻ってくる』と言われたが、正直なところ信じられなかった」と伝えつつも、財布はその日の夜に「手元に戻ってきた」と紹介。しかも、お金やカードも無事であったと伝え、「好戦的でありながら善良で、武を重んじると同時に美を愛でる日本人」はやはり中国人にとって「複雑な国民」に映ると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)