異例のコースを辿った台風によって一部地域ではいったん気温が下がったものの、台風の通過に伴って再び猛暑日連発の「過酷な夏」が戻ってきた。灼熱の暑さに体力が奪われっぱなしだが、しんどいのは人間だけではないようだ。中国メディア・東方網は7月31日、酷暑の日本である「異変」が生じていることを報じた。

 記事は、7月に入って日本や韓国では気温が40度以上を記録する地域が出るなど「危険な酷暑」の状態になっていると紹介。そんななかで、酷暑が日本では例年に比べて蚊の発生が少ないという「贈り物」ももたらしているとし、市民から「夏になると蚊に食われるのが憂鬱だったが、近ごろは全く蚊の姿を見ない」との声が出ていると伝えた。

 では、実際に蚊は「暑さに弱い」のだろうか。記事は、韓国メディアが行った実験を紹介している。この実験では蚊を38度以上の箱、25-30度の箱にそれぞれ入れ、そこに実験者が手を入れて蚊の活発性を調べた。その結果、38度の箱にいる蚊は基本的に動こうとせず、人の血を吸うこともなかったという。

 記事はまた、日本の専門家も「35度以上の酷暑では蚊が人を刺す割合は大きく下がる」との見解を示したことを紹介。さらに、日本では梅雨の時期が短かかったことも蚊の数の減少につながったとしている。暑さは耐え難いものの、毎年この時期に「どうして自分だけこんなに」と思うほど蚊によく刺される人にとっては有り難と言えそうだが、この状況を「有り難くない」と思っている人たちもいるようだ。記事は、今夏の虫刺され薬や殺虫剤の売れ行きが例年よりも少ないことを併せて紹介した。

 日本気象協会のサイトでは、今年から夏の時期に「蚊ケア指数」を発表している。これはアース製薬による過去の虫よけ用品の販売データと、過去の気象データを考慮して出しているもので、ケアの必要性をレベル1(低い)からレベル5(高い)までで示している。そして、お隣中国では江蘇省の気象センターが7月4日から全国の「蚊の出没予報」を発表し始めた。今年は猛暑で数は減っているものの、蚊への注目やケアへの意識は高まっているようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)