中国メディア・東方網は24日、中国ではハイエンドなディスプレイの生産で急速に発展を遂げている一方で、依然として日本の存在なしには生産することができないとする記事を掲載した。

 記事は「ここ数年、中国におけるディスプレイ技術の発展は目覚ましいものががあり、特にOLEDパネルの生産に関してはグッドニュースが続々とやって来る。そこで、中国は、もはやハイエンドディスプレイ分野において誰からの制約も受けないと思う人もいるようだ。しかし、実際の生産過程において重要な設備の一部は、なおも輸入に頼る必要があるのだ」とした。

 そして、国産化できずに輸入に依存している設備の例として、真空蒸着機を挙げている。「表面的には日本のディスプレイ技術は落ちぶれたように見えるのだが、生産に必要なハイエンドの真空蒸着機はなおも独占状態にあるのだ。蒸着はOLEDの製造工程のカギであり、有機発光材料を均一にガラス基板に蒸着させる必要がある。有機材料は酸素や水の影響を受けやすいうえ、容易に汚染も起こることからその工程は非常に複雑であり、真空蒸着機がなければできないのだ」と説明している。

 記事はまた、この真空蒸着機の製造技術を把握しているのが日本の「農村」にある企業だと紹介。非常に小さい誤差で有機発光材料を蒸着させる技術を持つのは全世界でこの企業だけであるとした。一方でこの真空蒸着機は年間に10台程度しか出荷されないと説明、「中国企業はお金の問題で買えないことはない。しかし、今欲しいと思っても、先約が数多く入っていて最低2年は待たなければならないのだ」と伝えた。

 そのうえで、「各業界の発展には、その他の関連業界のサポートを必要とすることがある。ある業界でブレイクスルーを果たしても、関連業界でも同様に課題を克服しなければならないのだ。ゆえに、われわれは自らの進歩を誇大化することなく、さらに様々な分野で革新をお起こす必要がある」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)