大声で話さない、携帯電話で通話をしないなど、日本の電車内におけるマナーの厳しさがしばしば中国のネット上で取りざたされる。中国メディア・環球網は20日、日本のネット上で電車内でのある行為の是非を巡る新たな議論が勃発したとする記事を掲載した。

 記事は、「今年の夏は格別に熱さが厳しく、日本では7月に入ってから高温の酷暑が続いている。そこで、人びとは頻繁に扇子やうちわを扇いで涼を取るのだが、日本のネット上ではこれを嫌う声が出ており、議論が繰り広げられている」とした。

 そのうえで、「電車内で扇子を禁止すべきだ。中高年男性が車内で扇子を使うと汗のにおいが拡散して不快感が増す」というネットユーザーの書き込みに対し、多くの人が同じ悩みを抱いていることを明かしたと紹介。汗のにおいや体臭だけではなく、香水のにおいが飛散することに嫌悪感を示す人もいたと伝えている。

 また、「できるだけ自分の顔だけに風が行くように気をつけて扇子を使っていたが、そばにいた女性客から『すみません、やめてもらえませんか』と言われた」とし、実際に注意を受けたことを紹介するユーザーもいたとした。

 そして、電車内での扇子使用に対して、ネットユーザーの意見はおおむね賛否両論に分かれていると説明。使用反対派からは「扇子の音もイヤホンの音漏れ同様に不快」、「目の前で扇がれると、落ち着かない」との声が出る一方、使用容認派からは「むしろ自分の方にも扇いでほしいくらい」、「嫌がる気持ちはわかるけれど、マナーがないと非難するのは器量が狭い気がする」との意見が出ていることを伝えた。

 記事は、「現在、日本人は『嗅覚ハラスメント』を非常に気にかけているようだ」と評している。

 厳しい暑さは人びとの体力を奪うばかりでなく、その不快感から心の余裕をも失わせる。異常な暑さ自体も、電車内の扇子使用可否を巡る議論に拍車をかける要因の1つになっているようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)