中国ではネットショッピングが国民の生活にすっかり浸透し、リアル店舗の経営を圧迫している。日本でもネットショッピングは早くから発展しているが、中国ほど広くは普及していない。リアル店舗の需要は健在で、ネットショップがリアルで店舗を出店させるケースもあるほどだ。中国メディアの網易は8日、なぜ日本は中国と異なりリアル店舗のほうが発展しているのかに関する記事を掲載した。

 記事はまず、リアル店舗がネットショップよりも盛況なのは日本だけではないと指摘。英国、米国、ヨーロッパなど先進国でこの傾向が強く、逆にネットショップのほうが国民に支持されているのは中国のほか、インドや中央アフリカなど発展途上国に見られる傾向だと指摘、その理由を分析した。

 記事によると、中国などの発展途上国が、インターネットが普及する頃に社会が発展してきたことと関係があるという。ネットでは商品の価格が一目瞭然で、比較しやすく、より安い商品を購入できることが国民に受けたようだ。逆に先進国では、正しくて豊富な情報が簡単に手に入り、物資も余っていると指摘。つまり価格が安定しているため、ネットで価格を比較する必要性があまりないのだと分析した。

 そのため、日本人などは価格にあまり敏感ではなく、むしろリアル店舗での質の高いサービスやショッピングという余暇を楽しむ傾向にあると紹介。これは、ネットショップでは価格がまちまちなため、1枚の服を買うのに何時間もかかることがある中国の買い物とは異なると論じ、これがリアル店舗が発展する理由だとした。

 つまり、リアル店舗が人気なのは豊かさと心のゆとりの表れだと言えるだろう。記事は結びに、将来の展望として中国もあと5年、少なくとも10年以内には日本のようにリアル店舗の比重が増え、ネットショップとリアル店舗の一体化が進むだろうと推測した。最近の中国では、リアル店舗はネットショッピングの普及と家賃の高騰で厳しい経営を強いられてきた。店舗の家賃がさらに上がり続けると、リアル店舗の経営はますます厳しくなり、記事が述べるような展望は望めないかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)