時間がなく、手っ取り早く空腹を満たしたいというときに思い浮かぶ食事は何だろうか。きっと多くの人が「牛丼」と答えるかもしれない。中国メディア・東方網は19日、日本が終戦時の廃墟から急速に復興して経済成長を遂げる原動力になった食べ物として牛丼を紹介する記事を掲載した。

 記事は、「日本というと恨めしい感情を抱く人もいることだろう。しかし、ある面においては、日本の発展速度に敬服せざるを得ない部分もある。敗戦国、そして、世界で唯一原子爆弾を投下された国である日本は、戦後に人びとの舌を巻くほどの急発展を遂げた。その中で、あるグルメについて言及せざるを得ない。そのグルメとは、牛肉とタマネギを材料とした非常にシンプルながら現代の日本人に熱愛されている牛丼だ」とした。

 そのうえで、「終戦直後の日本は焼け野原であり、物資も極めて不足していた。しかし、当時の日本は沈没することなく、各種政策を通じて農家の積極性を引き出すとともに、工業と教育も発展させた。政府と民間の努力を通じて、国全体が速やかに回復基調に入ったのである」と説明した。

 そして、「急速に復興と発展を遂げる中で、人びとはできる限り時間を節約して建設作業に充て、食べ物はシンプルかつスピーディーに食べられるものが求められた。そこで作るのも簡単で速く食べられる牛丼が速やかに庶民の間に浸透し、広まっていったのだ。敗戦国からアジア一の大国にまで急成長を遂げたのは、牛丼のような簡便かつおいしい食べ物によって支えられた国民の精神と大きな関係があるのだ」と論じている。

 牛丼は今や西洋のハンバーガーやピザに対する、和製ファストフードの代名詞となっており、日々数え切れないほどの牛丼が消費されている。そして、日本の経済を支えるべく時間を惜しんで仕事に勤しむ人たちの胃袋を支えているのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)