中国では若者たちの起業意欲が高く、毎年多くの企業が生まれている。だが、その一方で激しい競争のもとで淘汰されていく企業もまた多いのが現状であり、中国では企業が存続できる年数も非常に短いとされる。

 一方、東京商工リサーチによれば、日本には創業から100年を超える企業が3万社以上も存在する。中国では100年以上の社歴を持つ企業は片手で数えられるほどしかないとされるが、この違いはどのような要素がもたらしているのだろうか。

 中国メディアの快資訊はこのほど、日本は長寿の人が多い国として知られているが、企業もまた長寿であると伝えつつ、近年は日本企業の長寿の秘訣を学びに中国人が視察に訪れていることを紹介し、中国人の視点で見た「日本企業が長く存続できる秘訣」を伝えている。

 記事は、日本企業が長寿である理由の1つが「家族経営と家族間の承継」にあると伝え、企業を経営している一族の子どもは幼少の頃から「商売」を行う環境にあるため、将来の承継に向けて考え方や責任感を養うことができると紹介。また、日本ではたとえ一族の子であっても、入社後すぐに役職に就くのではなく、他の企業で経験を積んだり、一般社員と同じ立場で一定期間働いたりと、経験を重視していると紹介した。

 また、日本の長寿企業に共通しているのは「本業に集中している」企業が多いということだと紹介。中国では本業が製造業であっても、儲かるならば他の業種のビジネスに積極的に参入していく企業が多いが、「日本では1つのことに集中し、本業の競争力を高め続けることで生き残り続けてきた企業が多い」と指摘した。

 そのほかにも記事は、日本の長寿企業は「利己的ではなく、社員や顧客、取引先など、あらゆる関係先の利益を重視する傾向が強い」、「リスクのあるビジネスに手を出さないなど、あらゆる冒険をしない保守的な傾向」などがあると伝え、こうした特性がある日本企業は非常に長期にわたって生存することができていると紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)