2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて、着物を通じて世界の人々をおもてなししようという取り組みが進んでいるという。この「着物プロジェクト」は、196カ国を着物で表現するというもので、すでに100着が完成し、2018年4月末には久留米市で披露式典が開かれている。

 何とも日本らしい粋なおもてなしだが、中国メディアの快資訊は17日、この「着物プロジェクト」を紹介する記事を掲載した。特に中国の着物に大変満足しているようで、「日本人は中国をよく理解している」と絶賛している。

 記事はまず、この企画について、福岡県久留米市にある創業77年の呉服屋「蝶屋」3代目店主の高倉慶応氏が中心となりスタートしたと紹介。着物業界をはじめ、外務省、経済産業省、各国大使館、さらには企業、学校、個人も参加して進められている。記事は来年末には完成する見通しだと伝えた。

 記事では一部の国の着物を紹介。不思議の国のアリスやイギリス式庭園などをモチーフにした英国の着物、アメリカンイーグルで大統領を表現し、50州を州花で表した米国、ルネサンス建築様式のアーチ越しに著名な大聖堂や建築物を描いた明るい色調のイタリア、そして、ロシアの着物は、世界遺産ともなっているエルミタージュ美術館やバレエダンサー、白鳥などを模した幻想的なデザインとなっている。

 そして、記事がどこよりも注目しているのは、当然ながら中国の着物だ。この出来には大変満足しているようで、「日本人は非常に注意深く作ったようだ」と絶賛。長い歴史に誇りを持つ中国人の評価としてはこれ以上ない賛辞だろう。中国の特徴をよくとらえ、五色の瑞雲、龍で模した万里の長城、牡丹、梅、竹、パンダの赤ちゃんなどを描いていることを高く評価し、色彩からは中国人も知らない歴史を調べたことが分かると感心している。

 中国人の好きな色といえば赤だが、この着物は黒をベースに赤でアクセントをつけている。唐の時代の王の礼服がこれと似ていて、黒に赤の縁取りをしているという。黒をベースに、赤、白、緑、そして、金が入り、品のある艶やかな作品となっていると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)