サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本代表は決勝トーナメント1回戦で惜しくも破れてしまった。念願のベスト8は次回以降に持ち越しとなったが、日本代表の健闘と日本人サポーターのゴミ拾いは世界中で称賛された。

 中国代表はここのところ、W杯出場を逃し続けており、中国国内では「日本に学ぶべきだ」という声が高まっているが、中国メディアの新浪はこのほど、「中国は日本に学びたいのは山々だが、日本代表の強さは容易に学び取れるものではない」と論じる記事を掲載し、日本代表を称賛した。

 記事はまず、今回のワールドカップにおける日本代表の戦いのうち、難しい局面に立たされた際の戦術や良く組織された動きを高く評価し、身体能力で劣るアジアのチームが欧米の強豪と戦う際の「お手本」になったと称賛した。さらに、日本代表の選手は世界各国のクラブに所属しているが、まるでずっと同じチームで戦っているような団結力を見せたとし、調和の取れた団結力はまさに中国代表に欠けている点であると指摘した。

 さらに、日本代表が中国サッカー界に啓発を与えたことは間違いないとしながらも、中国代表が強くなるためには具体的にどうすれば良いのか、どのようなトレーニングを積み、どのように青少年を育成すれば良いのかという点については「はっきりしたものは見えない」と主張。日本代表との差があまりに大きすぎて、何から手をつければ良いのか分からないのが現状だと指摘した。

 日本代表の選手やスタッフたちはベルギー戦の後、ロッカールームを綺麗に片付け、棚の上にロシア語で「スパシーバ(ありがとう)」と書いたメッセージも残して立ち去ったことが高く評価された。これは中国でも広く報じられたが、中国のサッカークラブである北京中赫国安足球倶楽部の選手たちがこのほど、日本代表の行動とまったく同じように、ロッカールームを綺麗に片付けたうえで、中国語で「謝謝(ありがとう)」と書いて立ち去ったという。記事は「日本代表の強さは容易に学び取れるものではない」と主張しているが、こうした小さなことから日本を見本にしていけば、中国サッカー界も変わっていくのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)