アリババグループは、2018年7月4日に香港理工大学キャンパスにて「Fashion AI コンセプトストア」をオープンした。リアル店舗での試着をECサイトでの購買履歴に基づいてサポートする仕組みを実現する。試着室に置いたスマートスクリーンでは、手にした商品と店内の商品の中で最適なコーディネートを提案する他、サイズ変更・色変更などをスクリーンのタッチで簡単に実行できる。また、過去にECサイトで購入した商品と組み合わせた最適なコーディネートも提案するなど、スマートな購買をサポートする。

 「Fashion AI」は、アリババグループが展開するニューリテール戦略の一環で、アルゴリズムによってファッションを解析するソリューション。「Fashion AI」のアルゴリズムは、ECサイト、タオバオの50万におよぶユーザーのファッションデータをもとに、属性やカラーリング、スタイルなどに合わせて最適なコーディネートをユーザーに提案する。

 ユーザーは「Fashion AI」とタオバオのIDを連携することで、「Fashion AI コンセプトストア」にて次のような新しい体験ができる。

 1、コンセプトストアで服を手に取る際に、スマートハンガー(センサー機能搭載のハンガー)がスマートスクリーン(デジタルサイネージ)と連動し、手に取った服の関連情報や店内の商品の中で最適なコーディネートを提案する。

 2、試着室の中にあるスマートスクリーンを通じて商品をオンラインのカートに入れると、店内システムを通じて情報を受け取った店員が該当商品を試着室に持ってきてくれる。服のサイズや色を変更したい時は、試着室内のスマートスクリーンからオーダーをすることで、店員が新しい商品を持ってきてくれる。

 3、「Fashion AI コンセプトストア」で試着をする際に、アリババのECプラットフォームでの購買履歴と連動させることも可能で、過去に購入した商品と組み合わせた最適なコーディネートも提案する。

 今後、「Fashion AI」は、試着率は高いものの購買率が低い商品や、よく手に取られる商品、他の商品と合わせて購入される割合が高い商品など、商品ごとのデータ管理をサポートしていく。

 なお、現在「Fashion AI」は、大手アパレルブランドGUESSと長期的な提携をしており、今回オープンした「Fashion AI コンセプトストア」で展開する商品はすべてGUESSの商品になる。

 アリババは、「『Fashion AI コンセプトストア』を通じて取得した研究データの一部をファッション業界や大学機関、小売業界に向けて公開することで、ファッション業界全体におけるテクノロジーの普及に努めてまいります」としている。(写真は、Fashion AI コンセプトストアのスマートスクリーン。提供:Alizila)