中国メディア・今日頭条は3日、「どうして日本では電車内で化粧をしてはいけないのか」とする、日本新華僑報網の蒋豊編集長によるコラムを掲載した。

 記事は、「中国にしろ日本にしろ、電車内で化粧をする女性がいる。朝うっかり寝過ごしそうになり、慌てて顔を洗ってすっぴんのまま家を出るという状況は理解できるのだが、日本のソーシャルメディア上でこの行為が非難を浴びるのはなぜだろうか」とした。

 そのうえで、日本では化粧が女性にとって順守すべきマナーや礼儀の1つとの考え方があると指摘。それゆえに女性がすっぴんで公衆の面前に出て、その場で化粧をするということに対して何とも言えない嫌悪感を抱く人がいるのだと説明した。また、寝坊したことで時間が無くなるという状況は、日本社会における心構えに反するという考え方もあると伝えている。

 その一方で、電車内で化粧をすべきでないという考え方には、非常に現実的な観点も含まれているとし、「まず、周囲の乗客に影響を与える可能性がある。化粧品の多くは強い香りを帯びており、メイクをした女性から漂う香りは優雅さを感じさせるのだが、密閉された車両内で化粧をすれば人びとが快適に感じる範囲を超えた香りの強さとなり、鼻を刺激さえする。敏感な人は頭痛や鼻づまり、くしゃみなどの症状を起こすこともある」と説明した。
 
 また、「走行中の電車は揺れるポイントが多いほか、加減速でも揺れが生じ得る。その中で化粧をしていれば、マスカラやファンデーション、口紅などが他人の衣服に付着しやすくなる」としたほか、急ブレーキ時にマスカラやアイライナーが目を刺すリスクもあると指摘。「鉄道会社も、走行中に化粧品や鏡が手から外れて自身や他人を傷つける恐れがある、トラブルが起きれば列車を止めざるを得ず、非常に多くの乗客に影響を及ぼすことになるとして社内での化粧を推奨していないのだ」と紹介した。

 記事は、「公共の場では、全ての人にとって快適な環境を守らなければならない。電車内での化粧に不満の声があるなら、自身の行動に責任を持てる人間として自制すべきだろう。寝坊して時間がないのにどうすればいいのかという人は、大人として自分がちゃんとできなかったことに対して責任を持つことを学ばなければならない」と論じている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)