中国メディア・今日頭条は29日、サッカー・ワールドカップロシア大会の日本―ポーランド戦の終盤で、0-1で劣勢だった日本が全く攻撃の意志を示さなかったことについて、中国のサポーターがこの選択に理解を示していると報じた。

 現地時間28日に行われたH組最終節、日本は後半ポーランドに0-1とリードされた。もう1試合のコロンビア―セネガル戦では0-0の同点が続き、このままでは日本は敗退という状況の中、コロンビアが1点を先制した。勝ち点、得失点差、総得点が同じで、もらったカードの差(フェアプレーポイント)で、わずかにセネガルを上回って2位になる状況ができた日本は、後半35分にキャプテン長谷部誠選手を投入してピッチ上の選手たちに攻撃を仕掛けないようにとのベンチの指示を伝えた。

 セネガルが同点に追いつけば敗退が決まり、全てが台無しになるリスクを冒したうえで、日本は残りの約10分間をボール回しに使い続ける。ポーランドも執拗にボールを奪おうとせず、場内からは大きなブーイングが巻き起こったが、試合は結局そのまま終了。もう一方のコロンビアも虎の子の1点を守り切ってセネガルを破ったため、日本の「フェアプレーポイントによるグループリーグ突破」が決まった。

 記事は、この状況について長谷部選手が試合後のインタビューで、「消極的なプレーをしたことについて、サポーターには申し訳ないと思っている。しかし、これが勝負だけにこだわるW杯の世界なのだ」と説明したことを紹介。長谷部選手の発言に対し、中国のサポーターから、「現実的であって、間違ってない。コロンビアに運命を託した方が安心という判断だろう」、「劣勢にあるなかで、日本にはこの選択しかなかった」、「日本がギャンブルに出て、勝ったというだけのこと」など、支持を示したことを伝えている。

 記事を読んだ中国のネットユーザーも「ルールを合理的に利用しただけ。手段を選ばなかったとは思わない」、「日本はむしろ、この大事な時間に冷静だったということ」、「残り10分で攻めれば守りが弱くなって失点し、敗退が濃厚になる。あそこで攻めるという利益のないリスクを冒す必要はなかった」、「そもそもわれわれに日本を批判する資格はない」など、日本に好意的な感想を残した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)