日本では温泉や入浴施設は多くの人に親しまれる存在だが、文化の異なる中国人からすると、「日本人はどれだけ風呂が好きなのか」と驚くらしい。中国メディアの快資訊は20日、日本人の間に浸透している入浴の文化について説明する記事を掲載した。

 中国にも温泉があり、娯楽施設を兼ねた入浴場も存在する。しかし、一般家庭においては湯船に浸かる習慣はなく、入浴とはシャワーで汚れを落とすことを示すことが一般的だ。それゆえ中国人からすると、日本人は風呂に対するこだわりが強く、入浴施設にもあらゆる種類があることに驚きを感じるようだ。

 記事は、日本人が風呂に浸かることを好む理由として、湯に浸かることは清潔さを追求する行為であり、「日本人はきれい好きなことで知られているが、それは彼らの宗教や信仰とも関係がある」と主張。たとえば、神道の神話で、日本を創ったとされるイザナギが汚れてしまった体を丹念に洗い、衣服を捨てたと伝えられていることを挙げ、体を洗うことは体を清めることにつながっていると独自の主張を展開。それゆえ、神社では今も参拝前に手を洗い、清めを表してから参拝することが求められていると紹介した。

 また、仏教でも沐浴が禍を除き、福をもたらすという功徳を説いた経文から、自然と入浴の習慣が広まって行ったと指摘した。さらに、日本の大衆の中に徐々に浸透し始めたのは17世紀に入ってからで、大衆浴場が徐々に現れ始め、江戸時代には「100歩けば必ず銭湯がある」と言うほどに広まり、日本人の癒しとなってきたとしたと紹介。また、日本は火山列島なので天然温泉が各地にあり、温泉の治癒効果は古くから知られていたと説明した。

 日本人に愛される様々な理由があるにしても、最も大きいのは心に安らぎをもたらす効果かもしれない。最近は日本の温泉文化を楽しむ中国人も増えているようだが、「湯船に入る前に体を洗う」、「タオルを湯船につけてはいけない」などのルールが複雑で難しいと感じる中国人は多いようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)