アント フィナンシャル ジャパンは、オリックス、TIS、日本信号、QUADRAC、沖縄都市モノレールと共同で、沖縄都市モノレールが運行する「ゆいレール」での「Alipay(支付宝/アリペイ)」利用の実証実験を6月22日から開始する。訪日中国人旅行者の交通利便性の向上をめざすことが目的。鉄道改札機で海外電子決済を実現するのは日本初の試みになる。

 Alipayは、2004年から中国でサービスを開始したモバイル決済サービスで、世界でも有数の決済プラットフォームとして6億人以上のユーザーが利用している。日本での加盟店数は5万店を超える。今回、ゆいレールの改札機で直接Alipayが使用できるようにすることで、Alipay利用者の中心である中国人が沖縄を訪問した際の交通利便性が高まる。

 日本政府観光局によると、2017年の訪日外国人旅行者数は2869万人と前年比19.3%増加。その中で、中国人旅行者は735万人と25.6%を占めている。近年では、中国人旅行者の個人旅行が増え、旅行中に困ったこととして「言語一般」に次いで、「交通」が第2位に挙げられている。公共交通機関の利用方法の改善が急がれている。

 今回の連携では、アント フィナンシャルが提供・管理するAlipayとAlipayアプリについて、オリックスがアクワイアラとしてアント フィナンシャルとTISとの精算業務を担当。TISは決済中継センターの構築、運営、ならびに、加盟店である沖縄都市モノレールと、アクワイアラであるオリックスとの精算業務を代行。日本信号は改札機ベンダーとして沖縄都市モノレールの改札機のソフトウェアに関する改修、運用。QUADRACは大量のトランザクションを高速に処理するシンクライアントサーバQ-CORE、および、その上で動作する決済アプリケーション開発のためのスフトウェアフレームワークを提供。沖縄都市モノレールは、実証実験の場の提供と駅における問い合わせに対応する。(写真は、沖縄での実証実験のスキーム。提供:アント フィナンシャル ジャパン)