世界最大の自動車大国となっている中国では、中国国内メーカーはもちろん、日系やドイツ系など世界各国の自動車を目にすることができる。だが、中国に返還されたものの一国二制度という高度な自治権を有する特別行政区として機能している香港やマカオでは街中で目にする自動車には大きな違いがあるようだ。

 中国メディアの快資訊は17日、「なぜ香港やマカオでは中国車ではなく日系車が多く走っているのか」と問いかける記事を掲載し、その理由について考察している。

 まず記事は、香港やマカオへ行ったことのある中国人なら気付いていることとして、「香港やマカオは中国であるにもかかわらず、中国車ではなく、日本車や欧州メーカーの自動車ばかりを見かける」と紹介。特に日本車の多さは尋常ではなく、香港やマカオ市場を支配しているのは日本車と言っても過言ではないことを強調した。

 では、なぜ香港やマカオでは日本車が人気なのだろうか。これらの地域には自動車の生産工場がなく、すべての自動車が外から輸入され、流通していることを紹介し、中国で販売されている日本車は中国と日本メーカーの合弁会社が中国で生産している「日系車」だが、香港やマカオで販売されている車は日本から輸入された本当の「日本車」も多く、中国国内の規格で生産される日系車より品質が良いためではないかと分析した。

 さらに、中国返還前から日本メーカーは販売チャネルをがっちりと押さえていて、中国メーカーが市場に入り込む余地がないのも事実だとしたほか、香港やマカオの車は左側通行、右ハンドルであることも日本車メーカーにとっては有利で、中国メーカーは右ハンドルの車は生産していないと紹介した。

 香港やマカオは中国に返還されて20年ほど経過しているが、中国本土とは様々な点で大きな違いがある。たとえ中国人が行き来するのにも越境審査が必要であり、中国側は1つの国であるとしているが、そこには大きな違いが存在しているのが現状である。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)