中国メディア・東方網は14日、「日本人が最も愛する中華料理は、中国国内では食べられない」とし、夏の日本に欠かせない麺料理である「冷やし中華」を紹介する記事を掲載した。

 記事は冷やし中華について、「中華」という名前が付いているものの日本の食べ物であり、夏の厳しい暑さを和らげるために作られた物であると紹介。「その作り方は、中国の涼麺とジャージャー麺を参考にしたもの、茹でた鹹水麺を冷たい水に入れて締め、強い歯ごたえを出す。そして、色とりどりの具材を麺の上に乗せ、さらに甘酸っぱい爽やかなタレをかける。ひんやりとして甘酸っぱい味わいは、夏場の食事に非常にピッタリなのである」とした。

 そのうえで、「中国国内ではほとんど知られていない冷やし中華は、日本人が最も好む中華料理の1つなのだ。通常は夏季限定で供される冷やし中華だが、かつては著名人の間で『全日本冷やし中華愛好会』なる組織が作られ、冷やし中華を1年通して提供するよう求める運動が起きたくらいなのだ」と紹介している。

 記事は、さらに具体的な冷やし中華の作り方を説明したうえで「麺は鹹水麺でなくても蕎麦やそうめん、インスタントラーメンでもいい。麺を茹でて水にさらし、そのうえに細切りにしたハムや卵、キュウリなどを盛り付け、甘酸っぱいタレをかければいいのだ。暑すぎてやる気が出ないときにはぜひ試してみよう。冷たい麺と甘酸っぱさが喉を通り、さっぱりとした気分にさせてくれる」とした。

 もともと「冷たい食べ物は体を冷やす」という考えが強い中国では冷たい料理は少ない。茹でた麺をある程度冷まして具材やタレと混ぜる和え麺は存在するのだが、冷やし中華や冷やむぎ、そうめんのように茹でた麺を冷水でぎゅっと締めることはないという。

 今年も間もなく暑い夏がやって来る。そして多くの日本人が、本場中国人の知らない中華料理である冷やし中華のお世話になることだろう。(編集担当:今関忠馬)