日本製品の品質の高さは中国でも高く評価されている。使いやすくて、壊れにくい日本製品をわざわざ日本に来てまで爆買いする中国人の存在がその証拠と言えるだろう。

 中国製品はかつて「安かろう、悪かろう」の代名詞的存在だった。価格が圧倒的に安いために、品質が良くないことを承知で購入していた消費者は多かったが、近年は中国の製造業も人件費などの上昇によってコスト競争力や価格競争力は低下しており、これまでの強みが失われつつあるのが現状だ。

 中国メディアの網易はこのほど、米国の製造業は技術の高さを強みとし、日本の製造業は品質を、そして、欧州製造業はデザインやブランド力を強みとしているが、価格競争力を失いつつある中国製造業は今後、何を強みとしていけば良いのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、欧州には世界に名だたるラグジュアリーブランドやデザイン力の優れたメーカーが多数存在し、また米国にはイノベーションを製品化するのが得意が企業が数多く存在すると主張。さらに日本企業は高い品質と相対的に安価な価格という高いコストパフォーマンスが競争力となっていることを指摘。特に日本企業は非常に広範な消費者の手が届く価格帯としつつ、その価格以上の品質を担保することで成功を勝ち取ったと主張した。

 続けて、価格競争力を失いつつある中国製造業は今後、どのようなポジショニングのもと競争を展開すべきなのだろうかと疑問を投げかけ、これまで中国企業は欧米や日本の成功モデルを学び続けてきたが、それを自らのものにすることができなかったと主張。

 それは欧米人や日本人、そして中国人の価値観がそれぞれ違っているためであり、「変化やイノベーションを評価する米国人と、人と違っていることを評価する欧州人、そして細部までおろそかにせず、徹底して取り組む日本人と中国人はそもそも考え方からして違っており、その成功モデルを中国に導入すること自体が無理なこと」だと伝え、中国製造業が今後生き残るには、中国人や中国社会に合致したポジショニングの確立が必要なのだと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)