中国メディア・東方網は14日、「どうして一部の日本人は、日本が中国文化を継承していると認めないのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「韓国人やベトナム人に比べると、日本人は中国文化をリスペクトし続けてきた。なかには『今の日本は、中国よりも中国らしい』と言う人もいるくらいだ。しかし一方で、日本人は中国人が思っているように、日本が中国文化を継承しているとは考えていないのである」とした。

 そのうえで、一部の日本のネットユーザーからは「日本文化は独自のものであり、中国文化は異なる」との声が常々聞かれると紹介。中国にいる日本人留学生に話を聞いても、やはり「日本の文化は中国文化を継承したものではない」との見方が多く見られたとし、「どうしてそのように考える日本人がいるのだろうか」と疑問を提起した。

 その答えとして記事は、日本人留学生の説明を紹介。ある留学生が「日本はこれまで、いかなる国の文化も『継承』はしてこなかった。中国文化も単に『吸収』したに過ぎないのだ。古代、日本人は中国が先進的だと認識して、中国の文化や制度を採用してきた。しかし、文化全体を見れば、日本の文化は中国文化から枝分かれしたものではない。日本人は、中国文化を採用してそれを改良した。欧州人がローマ文化を吸収したのと同じだ」と語ったとしている。

 また、別の留学生が「確かに、4世紀ごろから日本人は中国の物質文化を自国に持ち帰った。持ち帰った芸術品や建築、ファッション、食器などは、時間の経過とともに改良と調整を重ね、日本独特の状況に適応させてきた。日本人の精神は決して簡単な模倣や継承ではなく、実際に使っていく中で自分に合う形で発展させていくというもの。総じて、日本は中国の文化を継承している訳ではなく、中国をはじめとする外国とは異なる独自の文化精神を持っているのだ」と論じたことを紹介している。

 しばしば、京都や奈良について、中国の西安や長安の都を「盗んだもの」という表現が中国のネット上では見られる。これは悪意ある表現ではなく、中国国内では失われてしまった当時の様子を完全に近い形で残していることに対する評価と言える。しかし一方で、京都や奈良が古の面影を残したまま現代に到るのは、いわゆる「完コピ」ではなく、時代を重ねる中で少しずつ現地になじむように調節、工夫してきた結果なのだということも、考える必要があるだろう。自国の伝統文化は、やはり自分たちの手で守るべきなのではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)