先日発生した東海道新幹線車内での無差別殺傷事件は日本国内に衝撃を走らせたのみならず、中国国内でも大きく伝えられた。そして、またこの事件は、中国の人びとに対して日本の新幹線が持つ秘密を1つ知らしめることになった。

 中国メディア・東方網は14日、「日本の新幹線の座席は、なんと取り外して非常時の盾として使用することができる」と伝えた。記事は、「9日に東海道新幹線で殺傷事件が発生したさい、車掌が車内放送で座席を取り外して盾と使用するよう乗客に指示していたことが話題となった」と紹介している。

 そして、「東海道新幹線の座席は簡単に取り外せるようになっている。その主な理由は、列車が終点に到着してすぐに折り返し運転をする際、清掃スタッフが座席を掃除しやすいようにするためだという。取り外した座面は長さ約44センチ、厚さ6センチ、重さは1キロとのこと。日本の列車の座席がこのような設計になっているというのは、非常に驚きだ」とした。

 さらに、「東海道新幹線を運営するJR東海の職員研修では、新幹線で緊急事態が発生した際に、乗客が座席を取り外し盾として使用できるよう対応する指導が行われるとのこと。実際に事件が発生した当日、車掌は取り外した座面を乗客に渡していたようだ。当時乗車していた乗客は、数人の男性客が車両内で座面を使って犯人からの襲撃に抵抗していたと語っている」と伝えた。

 座面を取り外せるのは新幹線の座席だけではない。在来線や私鉄電車のロングシートも多くが取り外せるような構造になっている。それは、シートが汚れた時に簡単に取り換えられるという目的に加え、地震や事故などで列車が走行できなくなり乗客を地上に降ろす際にシートを取り外してスロープとして使用するという目的もあるのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)