中国メディア・東方網は10日、「日本はいつごろからこんなに清潔になったのか」とする記事を掲載した。作者の見立てによれば、日本に現在のような公衆衛生が定着し、国民のモラルが高まったのは「だいたい21世紀に入ってから」とのことである。

 記事は、戦後の日本が食糧危機や困窮を乗り越え、1950年の朝鮮戦争特需以降目覚ましい経済発展を遂げたとする一方で、経済発展に社会環境の進歩が追いつかない状態だったと紹介。「当時の日本の公共環境は極めてひどく、トイレは汚く悪臭が鼻をつき、街や川にはゴミがあふれ、立ち小便は日常茶飯事だった。列車を乗るにも整列せず、車内もゴミだらけだった。公務員の態度も横柄だった」などとしている。

 そして、「日本人が初めてこのような問題を意識するきっかけになったのは、1964年の東京五輪だった。外国人の前で恥をかかぬように、東京都が大規模な環境整備運動を展開したのだ。行政が街の清掃、ゴミ箱の設置、たんやつば、立小便の禁止などに取り組んだが、人の習慣は一朝一夕には改まらない。東京五輪後も、日本人のモラルはあまり大きく改善されなかった」と論じた。

 さらに、「経済成長により裕福になった日本人が海外旅行に出ると、陋習を海外に持ち込むことで欧州をはじめとする国外から様々な批判が寄せられた。これを恥とした日本人は、モラルを高めることを意識し始めた。政府と民間団体、企業が協力しての取り組みにより、日本人のモラルは少しずつ高まり続け、旧来の陋習も徐々に改善された」と伝えている。

 記事はそのうえで、「われわれが現在見ている、かくも清潔で整然とした、民度の高い日本は、だいたい21世紀に入って出来上がったものであり、その歴史は長くない。日本が明治維新の頃から清潔好きだったとする人が多いが、それはまさに、専門家にとっての笑い話なのである」と結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)