今年の春は、引っ越し業者の予約が取りにくい事態が見られ、業者が見つからないため希望の日に引っ越しできない「引っ越し難民」という言葉も聞かれたほどだ。この背景には、安倍政権が提唱する「働き方改革」に伴うトラックのドライバー不足があったようだが、日本では引っ越しが業者頼みになっている実態も明らかになった。

 それもそのはず、日本の引っ越し業者は荷物をただ運ぶだけでなく、痒いところに手が届く質の高いサービスを提供しているからだ。中国メディアの捜狐は25日、そんな日本の引っ越し業者に関する記事を掲載した。「感心しないわけにはいかない」と称賛している。

 記事は、日本では引っ越し業者が非常に盛況で、専門の大きな会社があると紹介。世界一流のサービスを提供しており、質の高さは「変態の域に達している」と独特の表現で伝えた。

 次いで、簡単に日本の一般的な引っ越し業者の仕事を紹介した。まず、引っ越し希望者が業者に電話すると、業者が下見に訪れる。荷物の量と種類を確認し、プランの相談をして費用と引っ越しの日時を決める。

 後日、業者から段ボールとガムテープが送られてくるので客は自分で梱包をしておき、当日は業者がてきぱきと室内・室外の養生、大きな家具の梱包、運搬をしてくれると感心している。そのうえ、一旦引っ越し前の家に戻って掃除までしてくれるサービスや、単身者が利用する場合では作業員の性別を選べることや、盗聴器の有無を調べてくれるサービスもあるとも紹介している。さらには、ご近所へのあいさつ品まで用意してくれることもあるという。まさに至れり尽くせりだ。

 これというのも、日本では引っ越し業は競争が激しく、他とは異なるサービスで差別化を図る狙いもあるのだろう。記事は、日本では予算さえ十分あれば引っ越しも楽にできると紹介しているが、そのとおりである。

 中国にも引っ越し業者はあるが、荷物を運ぶ力仕事をしてくれるというだけであり、日本のように荷物や建物が傷つかないための配慮は全く期待できず、高い費用を払ってもトラブルが起こるのはよくあることだ。とはいえ、中国でも日本の引っ越しサービスのようなニーズはあるはずであり、これだけ中国でうらやましがられているということは、日本のような業者がいればきっと大人気となるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)