日本のアニメや漫画は独特の世界観や画の重厚感があり、ストーリーも秀逸であることから中国にも多くのファンがいる。だが、中国メディアの今日頭条によれば、日本のアニメには日本独特の光景もたびたび登場することから、中国人が疑問を感じることも多々あるようだ。

 日本人には意外な指摘に感じられるのだが、記事が挙げた疑問とは「なぜ日本のアニメでは頻繫に電柱や電線が登場するのか」というものだ。中国の都市では電線が地中に埋められているのが一般的であるため、日本のような電線が続く光景はあまり見られない。それゆえ中国人の日常の景色ではない「電柱や電線が日本のアニメには頻繁に登場する」と感じるようだ。

 記事はいくつかの要素を考察し、電柱が日本のアニメに頻繁に登場するのは「主に構図上の要因であり、そのほかにも雰囲気を作り出す効果や現実の風景を描写してリアリティーを持たせる」という意図があることを指摘した。

 構図を補助する点では、登場人物の背後に電柱が描かれることで「人物が強調される効果があることや、ただ空を描くだけでなく電線が続く画が加わることにより奥行きが生まれる」と技術的な効果があると分析。ほかにも夕暮れの空に電線を描くことなどの技法は、セリフを多用せずに登場人物の心情を表すといった意味合いもあるのだと分析した。

 電柱以外にもこうした技術的な効果を考えて描かれた背景は、日本アニメのクオリティーを示しているとしつつも、「電柱や電線は今でも日本の多くの都市の日常風景として存在しているので、演出だけの目的で描かれているわけではない」と説明した。生活習慣や文化が違うと、同じアニメを観ても抱く疑問などが変わってくるというのは興味深いことだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)