中国の都市部では急激な経済成長に伴って人びとの生活水準も向上し、子どもに対してより良い教育を与えたいという思いから海外の教育にも関心を向ける保護者も多い。中国メディアの快資訊は21日、「海外のメディアも評価した日本の教育は考察する価値がある」とする記事を掲載した。

 ある中国人のネットユーザーの意見ではあるが、中国からではなく他の国から見ても「日本の教育は独特」と主張した。例えば、新学期が4月から始まるのも「万物が蘇る春に学業をスタートさせるのに相応しい」と指摘した。中国では幼稚園から大学まで新学期は9月から開始するので、日本は春の桜の時期に新しい生活が始まるというのは斬新と感じられるようだ。

 また、公立の小学校では基本的に、「子どもがのびのびと想像力を伸ばすことができるように低学年のうちは試験が行われない」という違いがあるとした。他にも子どもたちが「人との交流、他の人を尊重すること、礼儀正しさ、また動物や自然に優しくすること、そして、個々の個性を伸ばすこと」に重きを置いた教育が行われていると紹介した。

 中国では小学校から知識の詰め込み教育が始まるので、日本の小学校のような社会科見学や遠足、また学校で動物を飼育したり菜園の世話をするというカリキュラムはあまり見られない。また、子どもたちが当番制で教室やトイレの掃除をしたり、給食を配膳するということも行われていない。それゆえに、日本の子どもが懸命にトイレの床を磨いている写真は中国の親たちを驚かせ、中国でも責任感や協力する姿勢を教えるにはどうすれば良いだろうかと考えさせるものとなるようだ。

 良い教育を求め、多額の費用をかけて私立の全寮制の学校に通わせたり、放課後や週末に多くの補習や習い事をさせる中国の保護者は多い。子どもの感性を伸ばし、心を育ていくという教育においては中国では今も模索が続いている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)