1億総中流社会と言われた日本。最近では格差が広がりつつあるとはいえ、先進国にしては極端な富裕層が多いわけではなく、裕福であっても暮らしぶりは中国の富裕層のようなセレブぶりが見られることはほとんどない。この違いはいったいどこにあるのだろうか。

 中国メディアの網易は10日、同じく見せびらかすにしても、日本人と中国人には違いがあるとする記事を掲載した。日本人にも虚栄心はあるものの、その表現の仕方が違うという。

 記事は、日本では金持ちであることを自慢すると社会的に孤立すると指摘。ブランドものは、日本ではむしろ貧しさや俗っぽさの代名詞だと伝えた。日本でもバブル期には、今の中国のように富をひけらかす人がいたものの、いまでは「物から心の豊かさ」にシフトチェンジし、質素ながら充実した生活が好まれるようになったと分析している。

 たとえば男性で言えば、残業をせずに家事と育児に精を出すイクメンや、地味な外見なのに腹筋が割れているような人、女性で言えば芸術的にきれいな弁当を作るというように「目立たないところがすごい」人になりたいと思われていると紹介した。

 記事は日本人の考えについて、「大雑把な中国人には理解できない」としながら、中国人の場合は高級車に乗り、どれだけ成功しているかを見せつけ、家には高級ブランドの家具をたくさん置き、パーティではふかひれなどの高級食材をふんだんに使った豪華な料理を山にして出すのが成功した人だと紹介。分かりやすい「見せびらかしかた」と言えるだろう。

 この違いはどこにあるのだろうか。記事によると、日本人は中国の伝統的な儒家文化を実践しているのだという。理性的な消費は国の成熟の表れと考え、貧富の差をなくすことで恨みの連鎖を止めているからだ。メンツを非常に気にして、これ見よがしに富をひけらかす風潮の中国においては、日本のような価値観を実践するのは難しいのだろうが、中国式の生活はきっと疲れるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)