中国メディア・今日頭条は22日、合掌造りで有名な、中国人にも人気の高い岐阜県の観光スポット・白川郷の観光関係者が「観光客の増加に伴って多くの困難に直面した」とし、現地の様子を「変えない」ことに力を注いでいると語ったことを伝えた。

 記事は、上海で先日行われた文化観光産業関連のフォーラムにて、白川村の観光部門責任者である尾崎達也氏が白川郷の観光資源に関する取り組みについてプレゼンテーションを行ったことを紹介。「尾崎氏は『変わらない』ことの重要性を強調した。尾崎氏は、現地の風貌をオリジナルのまま保護してきたことが、白川郷が観光地としての発展に成功したカギと考えているのだ」した。

 そして、尾崎氏が「合掌造りの建築がユネスコ世界遺産に登録されている白川郷も1950-60年代には危機に瀕していた。ダムを建設するということで、多くの合掌造りの家屋が破壊されたのだ。そこで当時の住民たちは合掌造りの家屋を保護する運動を起こした」と語ったことを紹介している。

 尾崎氏によれば、世界遺産入りしたことにより観光客が1995年の80万人から2015年には180万人程度にまで増加したという。観光地としての知名度が高まり、経済効果が得られる一方で多くの困難も生じ、原風景を維持することがさらに難しくなったとのことだ。

 記事は、尾崎氏が「2001年に交通対策会を組織して現地の交通渋滞改善に乗り出した。14年には村に入る車両を制限し、今は状況が大きく改善された。日本経済は発展し続けているが、21世紀の白川郷のスローガンは『Never Change』。この考え方を通じて、白川郷の集落の風景が10年、さらには、100年守られることを望んでいる」と語ったことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)