中国人観光客が日本に大挙して温水洗浄便座を「爆買い」して帰る時代はもはや過去のものと言えそうだが、それでもなお中国のネット上では日本のトイレや風呂を称賛する文章が後を絶たない。中国メディア・捜狐は20日、日本のバス・トイレにおける細やかな設計や工夫について紹介する記事を掲載した。特に、風呂上がりに感じるある「不便」を解消する工夫に感銘を覚えたようだ。

 記事はまず、日本の公衆トイレにおける人に優しい工夫やデザインについて紹介。今の日本ではほとんどの公衆トイレに十分すぎるほどのトイレットペーパーが備え付けられており、入ったものの紙がなくて困るという状況がまず発生しないとした。

 また、個室を利用する際に生じるデリケートな音を消し、清らかな音楽や効果音を流す装置がショッピングモールやサービスエリア、空港などの多くの施設のトイレに取り付けられていること、個室内に乳幼児を座らせておくシートがあり、落ち着いて用を済ませることができる点などを紹介している。

 そして、お風呂関係で取り上げたのは、脱衣所の洗面台などに取り付けられた鏡に備えられている「防曇機能」である。「鏡は美を愛する人にとって最愛のアイテムだが、冬場は入浴後に鏡を見ようとすると温度差によって鏡全体が結露してしまう。そこで日本では、鏡の裏に加熱装置を取り付け、スイッチをオンにすることで鏡の中央部分が曇らないようになるのだ」と説明した。

 記事は「防曇機能のコストは決して高くない。日本人はきれいすぎる外観や豪勢な装飾を追求しない代わりに、細かい部分にこだわって使用者に思いもかけない便利をもたらすのである。デザインの源は生活に、そして考えることにある。考えの背景には、細かいことに対する注目があるのだ」と論じている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)