旅行で訪日する中国人は年々増加しているが、中国では日本に対して強い反感を持つ人が存在し、中国ネット上では日本製品を購入したり、日本旅行に出かけたりする中国人を激しく罵る声が存在するのも事実だ。

 中国人にとって「愛国心を持つこと」と「日本を憎むこと」は果たして同義なのだろうか。中国メディアの快資訊は19日、日本を旅行で訪れることは「愛国に関わることなのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、中国ネット上における理性的な中国人たちの声を紹介している。

 中国では「日本に旅行に行くこと」は「愛国心がない証拠」であると批判されることが多く、議論の対象となることも多い。だが、近年は訪日中国人が増えていることからも分かるとおり、歴史問題や政治的な問題と旅行や消費を切り分けて考えるべきという中国人も増えているようだ。

 記事は、中国では「渡航先と愛国は無関係」であるという論調が存在することも事実であるとし、「本当の愛国とは、外国で暮らそうとも祖国の尊厳を守ることを片時も忘れないこと」であり、「他国を盲目的に排除し、交流を拒絶することは愛国の皮を被った賊である」という意見を紹介した。

 さらに、「国民が海外に旅行に行くことは本来、政治とは無関係」であるとし、日本を目の敵にする中国人こそ日本を訪れるべきと主張。なぜなら日本を知ってこそ、中国に欠けているものが見えてくるからだという意見もあることを紹介した。

 こうした意見が存在するということは、愛国という言葉のもとで全てを拒絶し、排除しようとする極端な愛国心ではなく、あくまでも理性的な愛国心を持つ中国人が増えているということなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)