中国メディア・東方網は13日、数ある日本のグルメの中でも、食するのに最も集中力が必要とされる料理を紹介する記事を掲載した。紹介されたのは、暑くなるにつれ食べたくなる、夏の風物詩ともいえる料理である。

 記事は「各地方には独特の文化がある。旅行に出て各地の美しい風景を鑑賞するとともに、現地の文化を感じ、ご当地グルメを味わうというのも大きな楽しみである。そして、日本にもグルメと文化が混然一体となった食べ物がある。それは『流しそうめんだ』。以前、ある中国人が日本でこのグルメを体験したところ、集中力が足りなかったためにお腹を満たせずに帰ってきたという話がある」と紹介した。

 そのうえで「流しそうめんの麺自体にはさして特色はない。そうめんとはもともと何もタレや汁をつけない麺を指すものだ。この料理のおもしろい点は、その麺を水に流すところである。割った竹筒に湧水や水道水を流し、目の前に流れ着いた麺を箸で挟み取って食べる。食べるためには集中力が必要であり、うっかりすると麺が流れて行ってしまうのだ」と説明している。

 そして、この特徴的な麺料理について、「もともと農民が夏の暑い野外で農作業をしていて、お昼ご飯に麺を作って泉に一度くぐらせてから食べたところ、非常に爽やかで腰のある味わいになったことから始まり、やがて流しそうめんというスタイルが定着して一種の文化となった」と紹介。夏場になると、流しそうめんのイベントが盛んに行われるようになると伝えた。

 時間が経つとお腹もある程度満たされ、味にも少々飽きてくる流しそうめんだが、最初のワクワク感や、冷水でキュッとしまったそうめんの艶やかな食感とのど越しは、やはり格別。今年も体にこたえる暑さがやってくると思うと気が滅入る一方で、竹筒から流れてこないまでも、冷水で引き締まったそうめんにありつける日が待ち遠しくもある。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)