経済の発展と同時に中国は本格的な自動車社会を迎えつつある。自動車の増加とともに増えてくるのが「交通事故」であり、車は非常に便利な移動手段だが、事故に巻き込まれた場合は当事者やその周りの人は大きな影響を受けるものだ。中国では自動車事故が多発していて、大きな社会問題となっている。

 中国メディアの快資訊は8日、「日本の交通事故発生率は非常に低い」と伝えつつ、なぜ日本社会は事故の発生率を低く抑えることができているのかと疑問を投げかける記事を掲載し、中国が日本から学べる点を紹介している。

 まず記事は、日本は国土面積こそ小さいが、人口密度は中国より圧倒的に高いと強調する一方、「それなのに日本の路上には秩序があって、東京ですら深刻な交通渋滞はほとんど起きない」と指摘。人口密度が高いのに交通事故の発生率が低いという強烈な対比は中国人にとって衝撃であるようで、「日本人はどうやって実現したのか」と疑問を投げかけた。

 続けて、日本の交通事故の発生率が低いのは「日本人の交通安全に対する意識が非常に高い」ことが要因だとし、その証拠に日本では幼稚園や小学校で交通安全を学ぶ特別授業が行われていることを指摘。次に「日本は交通違反者に対する罰則が厳しい」ことを挙げ、運転中に携帯電話を使用するだけでも罰則が科されることを紹介した。中国でも携帯電話を使用しながらの運転はしてはいけないが、多くのドライバーが携帯電話を片手に運転している様子を目にすることができる。それだけに日本ではルール遵守の精神が浸透し、厳しい取り締まりがあることに驚くようだ。

 他にも記事は、中国では交通違反の罰金を支払えば済んでしまうが、日本では場合によっては会社を解雇されるなど、事故を起こした場合は生活にも大きな影響が出る社会であることを紹介、これも日本の交通事故の発生率や事故による死亡率が低い理由としている。

 中国では交通事故が大きな社会問題となっており、規則を作って規制するのも事故率を減らす手段の1つだが、それ以上に個々のドライバーが安全意識を高めていくことが求められている。まずは中国でもドライバーや歩行者など、あらゆる人に対する交通安全の意識づけが必要なのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)