人類が月面に降り立つという歴史的偉業を成し遂げたことのある国は米国のみだ。中国は宇宙開発分野では日本を先行する実績を挙げているが、将来的に有人月面着陸を行う場合は日本と中国のどちらが先に実現できるのだろうか。

 香港メディアの鳳凰網は4日、「日本と中国はそれぞれ2030年に有人月面着陸を行うという方針を持っているが、どちらの計画が現実的か」と問いかける記事を掲載した。

 記事は、中国人にとって月は昔から深い意味を持つ存在であり、それゆえ月面着陸は中国にとって特別な夢となっていると指摘する一方、実際の宇宙開発はここ30年停滞しているのが現状だと紹介。続けて、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2017年6月、日本人の有人月面探査を2030年に行いたいという構想を公にしたことを紹介し、「日本と中国のどちらの計画がより実現性が高いのか」を比較し、独自に考察した。

 日本の計画は、先だって2019年に月に無人探査機「SLIM」を発射し、この技術を用いて月軌道上の宇宙ステーションと月面を行き来することを目指すとしていることを明らかにした。しかし、この構想には「米国が主導する宇宙ステーションの隊伍に加わることによって可能になる計画」であるため、日本は宇宙ステーションで必要とされる「技術開発の費用を負担するために莫大な国家費用を費やす必要があり、容易な計画ではない」ことを指摘した。

 一方、中国の計画については、2018年末までに嫦娥4号が月に向けて発射される予定で、将来的に目指すのは世界初となる月の裏側への着陸であるとしている。さらに中国は自国で巨大ロケットを開発していることを指摘し、この点で海外の援助を受けなければならない日本の計画とは差があると主張した。

 宇宙開発は大きな可能性を秘めている。12年後の2030年と言うとリアルな数字だが、壮大過ぎて現実味を感じづらいが、果たして日中のどちらが構想を現実のものとできるのだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)