中国メディア・今日頭条は6日、日本で歩行者が赤信号を渡らない理由について考察する記事を掲載した。記事によれば、モラル面ではなく事故が起きた時の責任配分に大きな違いがあるとのことである。

 記事はまず、中国のネット上で「日本では歩行者が信号無視して事故を起こした場合は、歩行者が全責任を負う。それが、日本人が信号無視をしない理由だ」との情報が流れていると紹介。「この情報はでたらめだ。日本の交通法規ではそのような規定がないからだ。では、どうして日本では交通事故が少ないのか」と疑問を提起した。

 そのうえで「日本人のモラルは実際、他国に比べてすごく高いという訳ではない。日本でだって車通りが少ない道では信号無視をする歩行者を見かけるのだ」と指摘。日本人が多くの場合信号を守る理由は、事故が起きたときの責任配分が細かく、より公平公正に設定されている点にあると説明している。

 そして、日本では自動車が青信号で通過し、人が赤信号で渡った際の事故は自動車が30%の責任を負い、双方が赤信号だった場合は自動車が80%、自動車が赤で歩行者が黄色だった場合は自動車が90%の過失責任を負うことになると伝えた。

 記事が言わんとしていることは、仮に歩行者が信号無視をしたり横断歩道ではない場所を横断していたとしても、自動車との接触事故が生じた場合、ほとんどの場合自動車側の過失割合がかなり大きくなるため、自動車側が慎重になっているため、日本では交通事故が起こりにくいということのようだ。

 それではどうして日本の歩行者が中国のように頻繁に信号無視をしないのか。それは単に、危ないからというシンプルな理由に尽きるのではないだろうか。全員が高いモラルや良心で行動しているのであれば、ほんの3、4メートルの横断歩道についた信号だって守るはずである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)