日本は長寿大国だけあって高齢者が元気で生き生きしている。これは、退職すると自分の気持ちも周りの目も「老人」になってしまう中国とは大きな違いだ。中国では退職年齢が一般に女性は50歳、男性は60歳で、早々に悠々自適な隠居生活に入るのが普通だ。

 中国人の典型的な退職後の生活といえば、朝市で野菜を買い、孫の面倒を見て、広場ダンスをみんなで踊るというものだ。そんな社会で生活している中国人からすると、日本の高齢者は退職して何をしているのかと不思議に思うようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「孫の面倒もみず、公園でダンスもしない日本人の高齢者は何をしているのか」と題する記事を掲載した。

 中国では、いかに楽をするかを最優先とし、お年寄りは家にいるべきだという固定概念があるという。そのため、定年を過ぎても外に働きに出ると、「中国では子どもたちが親不孝者と責められる」と現状を指摘した。

 一方の日本では、「お年寄りが集まって暇をつぶしているのを見かけない」と観察を述べ、孫の面倒を見ているわけでも、広場ダンスを踊るわけでもなく「社会に出て働いている」と紹介した。スーパー、タクシー、コンビニ、空港などで、白髪の高齢者が働いているのを見ることができると伝えた。

 では、なぜ高齢になっても働き続けるのだろうか。記事は、日本の高齢者が非常に健康であることのほか、文化の違いもあると指摘。「働かないと老け込む」という根強い考えがあり、世界でも最も勤勉な国民の1つだからだと分析した。働くことは苦痛ではなく、むしろ生きがいにする文化と言えるだろう。そのうえ、少子高齢化で労働力が不足していることも関係していると付け足した。

 記事は最後に、「こういう老後の生活は好き?」と問いかけて結んでいるが、これに対して「働き者の日本のお年寄りを称賛する」回答が多く寄せられた。また、「中国では高齢者を雇ってくれるところがない」という現実を指摘する声もあった。中国の高齢者は、他人の目を気にすることや仕事がないという理由もあって「孫の面倒とダンス」に明け暮れる毎日を送っているのかもしれない。社会に出て元気に働ける日本の高齢者はある意味で幸せと言えるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)