中国はかつては世界の工場と呼ばれ、あらゆるモノに「Made in china」という印字が刻まれているのではないかと感じられるほど、世界中に商品を輸出していた。近年は一部メーカーがより人件費の安い東南アジア諸国での生産にシフトしており、中国も世界の工場から世界の市場へとシフトしつつある。

 また、中国製品もかつての「安かろう悪かろう」から脱却し、品質を高めつつあるが、中国人から見ても「中国製品はまだ日本製品には敵わない」と感じられるようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国製品が日本製品に及ばないのはなぜか」と疑問を呈する記事を掲載した。

 近年中国製造業の発展は目覚ましく、勢いだけを比較するならば日本の製造業は中国に負けていると言えるだろう。しかし、付加価値の高い製品や高い技術力が求められる分野において日本は絶えず競争力を保っており、記事は「依然として中国と日本の製造業の間には巨大な差」が存在すると指摘した。

 その要因について記事は、「日本の技術者や職人は社会的な地位があるうえ、日本には匠の精神があり、職人たちが高い使命感を持ち自身の生涯をかけて技術を極め、その技術を後代に引き継ぐ」という点で中国と異なる基盤が存在すると主張した。大企業はもちろん、日本では家族経営の小さな町工場であっても、中国の数百人規模の工場に匹敵する技術力を持っているケースが少なくないと驚きを見せた。

 しかし、これには「中国製造業の歴史が日本に比べて浅く、熟練した技術の職人が育っていない」という要因や、中国では製造業の職人は社会的な地位が低く、工場で働くことの多い女性も大抵は若いうちだけしか勤めないので、技術を持つ職人が育たない要因があることも大きな原因と分析した。それゆえ、今でも中国の製造業と日本との間には「到底、追いつけない距離」が存在しているのだと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)