ゴールデンウイークが終わり、あっという間に世の中が日常に戻ると聞こえてくるのが「五月病」という言葉だ。日本のさまざまな言葉が「輸入」されている中国のネット上では近年「五月病」という言葉も浸透しつつあるという。中国メディア・東方網は4日、「日本からやってきた、五月病とは一体何なのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「5月に入って『五月病』という言葉が中国のSNS上でよく見られるようになった。この言葉は実は日本からやってきたもので、4月の入学や就職が一般的な日本では、この時期に新しい環境に適応できず、心のバランスを崩すケースがあるのだ。正式な医学用語ではないが、日本では広く浸透している言葉なのである」と紹介した。

 そのうえで、「この言葉が海を渡って中国にやって来ると、たちまち働く人の間で強い共感が生まれた。中国のサラリーマンや学生たちにも、気分が落ち込み、夜に眠れず昼間に眠くなり、仕事や学習に身が入らなくなる時期があるのだ。ネット上では『季節性怠惰症候群』と呼ばれているが、医学的には『季節性うつ病』と呼ぶべきものである」と説明している。

 その症状について記事は、朝早く目が覚めるものの起き上がれない、髭剃りや化粧が面倒になる、食欲が沸かず朝食を抜く、怒りやすくなる、おはよう・ありがとうといった簡単な挨拶が口から出てこない、誰とも話したくない、あらゆる物事に興味が持てない、作業効率が低くミスをしやすいといった現象を挙げた。そして、「季節性うつ病」を防ぐ方法として適度に運動する、十分に睡眠をとる、悲観的な人と接する時間を減らすといった点を紹介した。

 中国では、9月が新学期のスタートになる。日本とは時期こそずれているものの、約1カ月後には国慶節のゴールデンウイークを迎えるという点では共通している。また、「季節性うつ病」は日照時間が短くなる秋から冬にかけて起こりやすいという。経済発展により金銭的な暮らしが充足しつつある中国では、これからますますメンタル面のケアに対する関心と重視が必要になることだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)