近年、急速な進歩を見せている中国の科学技術。以前は日本の得意分野だったが、現在では日中の差はどれほどあるのだろうか。中国メディアの今日頭条は4月26日、日中の科学技術の差を分析する記事を掲載し、6つの分野で両国を比べた。

 記事はまず、「ノーベル賞受賞者」の数を比較。これは今のところ日本が完勝だ。2017年の時点で外国籍も含めて26人の日本人がノーベル賞を受賞している。一方の中国は15年に屠ユウユウ氏が受賞しただけだと紹介した。しかし、中国では12年に莫言氏がノーベル文学賞を受賞しているほか、2010年には劉暁波氏がノーベル平和賞を受賞しているが、劉暁波氏の平和賞受賞についての事実を多くの中国人は知らない。

 次いで「科学技術の論文」については、中国は非常に多く引用されているという。ある統計では、最も多く引用されているのは米国で、次いで中国、日本は英国、ドイツに次いで5番目であり、この分野では「中国が上」だとした。

 しかし3つ目の「精密工作機械とロボット」では、日本は中国を超えるどころか世界一であり、企業も多く技術は最高、利益も多いと手放しで評価した。4つ目の「デジタル製品」でも、一眼レフなどの高級カメラでは日本が圧勝で、革新的な技術がある日本と中国とでは比べることもできないとした。

 しかし、5つ目の「高速鉄道」分野では、営業距離で中国は世界一であるほか、海外への輸出において日中はし烈な争いを繰り広げており、技術ではよい勝負だと分析。最後の「SNSやクラウド分野、人工知能」などの分野では、SNSで中国は米国に次ぐほどの実力なのに対し、日本は後れを取っており、クラウドは米中の一騎打ち、軍備関連でも日本を出し抜いているものの、技術の蓄積が必要な材料、電気、機械、光工学などの分野では中国はまだ日本に追いついていないとした。

 記事はこのように、分野によって日本と中国がそれぞれ得意な分野が分かれると指摘。とりわけ長い時間の蓄積が必要な基礎科学などの分野で中国は後れを取っているが、逆に時間をかければ日本に追いつき、追い越すことは可能であると主張した。中国は新しい分野で世界の先端を行っているものがあるのは事実だ。今後はより多くの分野で中国は日本の良いライバルになりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)