中国メディア・東方網は26日、「どうして日本のテレビドラマのリメイク版は、中国で評判が悪いのか」とする記事を掲載した。

 記事は、2016年にネット配信された日本のドラマ「東京女子図鑑」のリメイク版として中国で作られた「北京女子図鑑」について、オリジナル版は中国のネットユーザーの間でも評判が高かった一方で、リメイク版の評価が低いと紹介。「東京女子図鑑は主人公自身の努力でいい仕事に乗り換え、彼氏も乗り換えるが、北京女子図鑑の主人公は仕事でも生活でも男に頼って這い上がっていく。2つのドラマは本質的に違うのだ」と指摘した。

 そのうえで「リメイク版は諸刃の剣である。成功すればいいが、失敗すれば『どうしてリメイクするとこんなにひどくなってしまうのか』という批判を多数浴びることになるからだ。失敗の理由は一言、撮影前の作業をしっかりしていないから。原作をしっかり消化せず無理やりリメイクするのだから、出来上がった作品が期待の効果を得られないのは当然である」論じている。

 また、「オリジナル作品は多くの方面から観察、分析されていて、登場人物の価値観に対して視聴者が共感できる。しかし、リメイク版はローカル化をしないままなので、視聴者が共感できない。日本のオリジナル作品に日本文化的な要素があれば、それを中国版にリメイクする時に中国文化の要素に変えなければだめなのだ」とした。

 さらに、現地との価値観がずれたままのリメイク版は、演じる俳優にも違和感を生むことになると説明。その結果できあがるのは、「いろいろな動物に似ているが、いずれとも異なるシフゾウ( シカのような角をもちながらシカでない。ウシのような蹄をもちながらウシでない。ウマのような顔をもちながらウマでない。ロバのような尾をもちながらロバでない)」のような作品であるとした。

 記事の指摘は、ドラマのような文化的なコンテンツだけではなく、さまざまな製品やサービスにも言えることかもしれない。二次元バーコードによる決済やシェアリング自転車が中国で大ヒットしたからと言って、日本をはじめとする世界各国にそのまま移植しようとしても到底うまくいかないのと同じではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)