中国では高齢者が働く姿はあまり見かけるものではない。それゆえ、訪日中国人のなかには働く高齢者の姿に衝撃を受ける人も少なからず存在するようだ。中国メディアの今日頭条は21日、中国の高齢者が広場でダンスを楽しんでいる時、日本の高齢者は一生懸命働いていると伝えつつ、「将来を考えれば、中国の高齢者ものんきにダンスなど踊っている場合ではない」と伝えている。

 中国を訪れたことのある人ならば、中高年の女性たちが街のいたるところにある広場で音楽を流しながら、皆でダンスを踊っている光景を見たことがあるだろう。近年、中国の中高年の間では広場ダンスが流行しており、公園は中高年の社交場の1つとなっているが、中国では定年退職後の高齢者が働くケースは決して多くはない。自分の親が定年後に働くというのは子どもにとっても「年老いた親を働かせている」と見られ、メンツが立たないことでもあるようだ。

 記事は、日本を訪れたことのある中国人ならば「交通整理やタクシーの運転手、高速道路の料金所などで働く高齢者を見かけたことがあるはずだ」と指摘し、日本では定年退職の年齢を迎えても働き続ける高齢者が多いと紹介。なぜなら少子化が進む日本では高齢者も重要な労働力とみなされているためだとしたほか、年金支給額が増えないのに支出ばかりが増えるという経済的要因も高齢者が働く理由の1つだと論じた。

 一方、定年退職や年金支給開始の年齢が引き上げられているのは日本だけではなく、米国や英国でも多くの高齢者が働いていると紹介。これは世界的に高齢化が進んでいるためであると指摘し、中国人も近い将来、「定年後にダンスをするのか、それとも働き続けるのか」を選択しなければならない時が来るはずであり、「将来を考えれば、中国の高齢者ものんきにダンスなど踊っている場合ではない」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)