普段の生活で日本人はあまり気に留めることはないが、訪日中国人にとって驚くことの1つにマンホールの蓋が挙げられる。中国にはない独特のデザインの蓋が珍しいという。中国メディアの虎嗅は11日、中国人から見ると日本のマンホールはもはや1つの文化であると紹介する記事を掲載した。

 中国でマンホールというと、車が通行するたびに騒音をたてる危険な物と認知され、子どもたちには「マンホールの上は危ないから避けて歩くように」と言い聞かせる存在だ。実際、マンホールの蓋が抜けてしまう事故も発生している。中国では地味な色で、良い意味で人々の注意を引くことはないマンホールだが、日本のマンホールの蓋はカラフルで様々なデザインの物があり、「街の名刺」という役割も果たしていると指摘した。

 続けて、日本にある地方自治体の95%が独自に地域の名所や歴史、また、動植物の図柄をデザインしたマンホールを採用していることを紹介し、これは「すでに日本の文化」と主張したうえで、図案の数は既に6000種を超え、マンホールを扱う企業は32社も存在することを伝え、マンホールの蓋がビジネスとして成り立っていることに驚きを示した。

 また記事は、日本でマンホールが設置されたのは明治時代だったと伝えつつ、当時から蓋の表面を滑り難くする為に花の図案が施されており、その後も車両の増加によって発生した騒音や強度の問題に対して改良がされ続けてきたゆえに、日本ではマンホールの安全性を疑う必要はないと紹介した。

 また、後に各市町村がオリジナルデザインの蓋を導入したことで、今のような「街の名刺」とも言える豊富な模様が日本各地で見られるようになったことを説明し、「今ではすっかり日本の文化となった」と指摘した。中国では誰も気に留めないマンホールの蓋だが、日本ではここまで地域色を帯びた存在となった事実は、中国人にとっては驚きであると同時に、中国でもぜひ導入したいと思わせるものであるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)