日本における稲作の歴史は非常に古く、少なくとも3000年以上前には稲作が始まったという意見もあり、中国から九州に伝わったとされる説が有力だ。しかし、米のおいしさでは日本のほうが勝っているというイメージが中国人の間でも広まっている。中国メディアの今日頭条は10日、「米の味で中国は本当に日本に負けているのか」と題する記事を掲載した。記事によると、決してそのようなことはないという。

 記事は、中国国内では日本の米のおいしさがたびたび称賛されており、「中国ではごはんよりもおかずがおいしいほうが重要」、「中国の米はだめだ、やはり日本の米はおいしい」などと言われ、日本の米は「常勝将軍」となっているとした。

 では、日本の米が中国で「白くきらきらと輝いていて、もちもちしていて香り高い」と絶賛されているのはなぜだろうか。記事は、中国にも稲作に適した東北地方があり、日本の米に負けず劣らずの高品質の米が作られているものの、多くの中国人にはこのおいしさが知られていないのだろうと主張。東北米は中国でわずか25%のシェアで、東北米と銘打っていても実際には東北地方で作られた米ではないことも多いという。また、中国ではタイ米に代表されるインディカ米の流通も多いとした。

 しかし、最も重要なのはこだわりの違いだと記事は指摘。ある有名な華僑の美食家は、中華料理では米にこだわらない理由について、中国人にとっての米の立ち位置は、腹を膨らますための食べ物に過ぎず、中華料理のおかずが「おいしすぎる」ほど進化したこともあり、米はなおざりにされてきたと説明。おいしい米の需要がなかったということのようだ。

 それに対して、日本には飯炊き仙人として中国でも広く知られる炊飯の職人がいることや、銀座には米専門店があり、小売店に並ぶ米も精米したばかりで産地と品種が記載されていることなど、おいしい米へのこだわりが随所に見られると感心した。

 実際、中国にもおいしい米があるとはいえ、平均的なおいしさのレベルは日本のほうが上だと言えるだろう。しかし、このような記事が出るということは、おいしいお米への意識が高くなっていることを示しているだろう。そのうち、中国でもおいしい米の品種が出てくるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)