中国では日本のように玄関で靴を脱ぐ習慣は一般的には存在しない。こうした習慣の違いもあるのだろう、中国の住宅の床材にはタイルが使用されているケースが多い。

 近年、日本を訪れる中国人が増え、日本家屋に触れる機会が増えているからか、日本の住宅では床材に木材が使用されることが一般的であることを知り、関心を持つ中国人が増えてきているようだ。中国メディアの房天下は12日、「日本の住宅の床にタイルが使用されていないのはなぜなのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、その理由について紹介している。

 記事はまず、家の床に使用する素材としてはタイルより木材のほうがコストがかかるうえに、施工方法も複雑だと指摘し、タイルと比較して木材で施工された床は傷がついてしまう懸念があったり、定期的に手入れをしないといけないなど手間もかかると指摘。タイルは木材に比べて手入れも簡単で、コストも安上がりであるため、床材としてはタイルのほうがメリットは多いと論じた。

 では、なぜ日本の住宅では木材を使用した床が好まれているのだろうか。記事は「日本人の生活習慣と関係がある」と紹介し、日本人はベッドではなく床に直接ふとんを敷いて寝る習慣があったゆえに、床がタイルだと冷たく感じるうえ快適性に劣るため、木材を使用した床が好まれるのだと紹介している。また、日本では玄関で靴を脱ぐ習慣があるため、もし床がタイルでできていたらやはり冷たく感じてしまうと指摘し、こうした理由から日本の住宅では床に木材を使用するのが一般的なのだと指摘した。

 中国では鉄筋コンクリートで建てられた家がほとんどで、床はタイルが使用されるなど、無機質な感じが強く、日本家屋のような温かみはあまりない。だが、近年は日本家屋の良さを理解する中国人も増えているようで、畳が一部の中国人の間で人気となるなど、日本家屋のような温かみのある家を好むようになってきているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)