世界の大手航空機メーカーといえば、米国のボーイングや欧州のエアバスなどの名が挙がるだろう。中国も近年は航空機産業の発展に力を入れているが、中国人から見ると製造業で世界有数の競争力を持つはずの日本から大型旅客機が生まれないことが不思議であるという。

 中国メディアの百家号は12日、日本は世界有数の先進国であり、経済水準も科学技術力も世界トップレベルであるというのに、なぜ大型旅客機を生産できないのかと疑問を投げかけ、その理由を考察する記事を掲載した。

 記事は、「日本から大型旅客機が生まれたという話はこれまで一度も耳にしたことがない」と伝えつつ、日本は大型旅客機を「作れないのか、それとも作らないだけなのか」と主張。日本は経済強国であり、製造業も発展しているのだから、大型旅客機を生産していてもまったく不思議ではないはずだとし、それでも日本の航空産業が世界有数の水準でないことが不思議なのだと論じた。

 これについて、「日本から大型旅客機が生まれないのには理由がある」と伝え、まず歴史的要因を挙げた。太平洋戦争で負けた日本はGHQによって飛行機の研究や生産を禁止された経緯があることを紹介し、それゆえ科学技術力が高い日本だが「大型旅客機を生産するだけの『蓄積』がないのだ」と論じた。

 また、現代の大型旅客機市場はボーイングとエアバスによって寡占状態にあるとし、参入の余地が残っていないうえ「仮に日本が同市場に参入しようとしても両社との競争に勝てるとは思えない」と指摘。日本は大型旅客機を生産する能力がないわけではないものの、「それでも生産しようとしないのは、必要性がないからであり、同時に商機がないと判断しているためだ」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)