中国製造業の競争力といえば、かつては「価格の安さ」が中心だったが、近年は中国製品の品質にも向上が見られるようになった。中国は製造業の高度化を国家戦略と位置づけており、製造業の競争力の源泉にも大きな変化が生じている。

 中国メディアの参考消息は10日、韓国現代経済研究院がまとめた報告書を引用し、韓国の工業における競争力はすでに中国に追い越されており、韓国の基幹産業が「危機に瀕している」と伝えている。

 記事は、現在の韓国経済は輸出や消費の増加によって良好な状態を保っていると指摘する一方、工業生産や設備投資の伸びは緩慢だと紹介。さらに、現代経済研究院の報告を引用し、2015年時点における世界の主要国の工業競争力指数において、韓国は2009年から14年まで4位だったが、15年は5位にランクダウンしたことを指摘する一方、中国は08年は10位だったものが、15年には3位まで順位を上げたことを強調し、すでに工業の競争力で中韓の立場は逆転したことを紹介した。

 さらに記事は、韓国メディアの報道を引用し、鉄鋼や石油化学、機械、自動車、造船、半導体、ディスプレイ、スマートフォンという韓国にとっての基幹産業は危機に向かっていると主張し、韓国メディアが中国が競争力を高め続けていることに危機感を示したことを伝えた。

 韓国にとっての基幹産業である造船やスマートフォンでは中国はすでに世界トップレベルの競争力を持っているほか、半導体の分野では中国政府が国策として育成する方針を打ち出している。また、ディスプレイの分野でも大型ディスプレイで世界トップシェアを獲得している中国企業もあり、韓国で危機感が募るのも自然なほど、中国企業の存在感と競争力が高まってきている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)