2017年から運行を始めた「完全オリジナルな知的財産権を用いて開発された」という中国高速鉄道の新型車両・復興号。北京ー上海間を時速350キロで走行する復興号は、営業速度で世界一だ。中国としては海外輸出において最大のライバル国である日本に勝つためにはこの復興号が欠かせないと考えているようだ。

 中国メディアの高鉄網は4日、中国にとって高速鉄道を輸出することはチャンスであると同時に、大きなチャレンジでもあるとする記事を掲載した。

 中国には「豊かになりたければまず道を整えろ」という言葉がある。記事は、この言葉どおに中国は高速鉄道で基礎を整えたと紹介。復興号で、完全に中国のオリジナル技術で作った中国基準の高速鉄道を作るという「夢が現実になった今」が、海外進出のチャンスだとした。

 しかし、記事は「チャレンジ」すべき分野もあると分析。これまでは主に価格の安さで受注を勝ち取ってきたが、質で勝る日本から受けるプレッシャーは相当なものだと正直な感想を述べた。中国は高速鉄道で世界トップレベルの競争力を持つものの、日本をはじめ外からの圧力が非常に大きいのだという。

 今後、中国高速鉄道が海外で受注を獲得していくには、価格以外の優位性がなくてはならないのは間違いない。記事は、「より全面的なサービス輸出や完璧なメンテナンスが求められている」と指摘。最大のライバル・日本を念頭においてか、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」で、世界の隅々にまで中国高速鉄道を走らせることができるかどうかは、自身とライバルを十分に理解するところから始まると締めくくった。

 今はシンガポールーマレーシアの高速鉄道の受注合戦が注目の的となっている。「先駆者」である日本が受注に成功するのか、それとも高速鉄道新興国の中国が獲得するのか、はたまた他の国なのか。ぜひとも日本に頑張ってもらいたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)