中国語を使う国は中国だけではない。近年、日本人に人気のある渡航先の1つである台湾でも中国語が通じる。これは大陸から多くの人が台湾に移住したという歴史的背景も関係している。中国メディアの捜狐は2日、「台湾人が自身を中国人と認識しないのはなぜか」と問いかける記事を掲載した。

 中国側は台湾を中国の一部と考え、台湾では1つの独立した国と考える人が多いように政治上の主張には相違が見られる。記事は、「島国である台湾に住む人々のルーツを探り、なぜ台湾人が自身を中国人とは認識しないのか」と疑問を投げかけた。

 台湾は小さな島々に分かれていないものの、島に住む人のルーツは多様で「原住民の他に中国大陸の福建省にルーツを持つ人、また、客家(はっか)と呼ばれる中国漢民族で客家語を話す人、その他の省から移住した人」など、多種多様なルーツを持つと紹介。また、それぞれに使う言葉が異なるので、台湾人の多くは中国語をベースとした台湾語を標準語として用いている。

 こうして台湾人のルーツを探ると原住民も存在するものの、大陸から言語と文化を持って渡った人々も多く存在することが分かる。「伝統的な住居の造りや食事、宗教の多くも類似しており、台湾でありながら中国南部の雰囲気が漂っている」と指摘した。実際今でも中国福建省で使われる言葉は台湾の一部の地域で使われているので互いにコミュニケーションをとることが出来る。また、台湾の夜市で有名な「魯肉飯(ルーローファン)や鶏肉飯、蚵仔煎(オアジェン)」などは、福建省でも馴染みのある食べ物だ。

 小さな島国に凝縮された中国の文化と原住民の文化が残るうえ、日本による統治を受けた歴史も持つ台湾。中国人から見れば、台湾には大陸から多くの文化が伝わっているのに「台湾人は自身を中国人とは認めない」というのが訝しく感じる様だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)