2026年に完成を予定しているマレーシアのアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道。工業大手の独シーメンス、仏アルストム、鉄道会社の伊フェッロビーエ・デッロ・スタート、オーストリア最大のゼネコンPORRは、マレーシアのエンジニアリング会社ジョージ・ケントと連合体を組み、この事業に入札すると発表したが、やはり注目は、日本と中国の受注争いだろう。

  中国メディアの今日頭条は5日、シンガポール―マレーシア間の高速鉄道計画受注に関して、日本と中国を比較する記事を掲載した。

 まず、日本の新幹線はこの計画に向けて早くから動き出したことを記事は紹介。国を挙げた最優先インフレ輸出プロジェクトとみなし、力を入れていると伝えた。入札は、JR東日本鉄道、住友商事をはじめ、日立、三菱重工などの大手10社で構成する企業連合であり、「強力な布陣だ」と中国にとって手ごわいライバルであることを強調。日本の強みはやはり安全性で、特に技術力と人材育成などを売りにしているとした。

 では、対する中国陣はどうだろうか。記事は、「中国はすでに高速鉄道史上最強の軍団を立ち上げている」と強気の発言。中国鉄路総公司、中国中鉄など8社からなる連合だが「完全に全力疾走の段階だ」と、日本の先を行っていることを強調した。さらに、中国にとって別の強みはマレーシア南部の全長191.14キロの鉄道建設を受注したことで、これによって中国企業の影響力を強めて日本を倒し、受注獲得にプラスとなるだろうと楽観視した。

 しかし、逆に言えば中国はこのマレーシア南部の鉄道建設計画の結果次第では悪い影響を及ぼすとも言えるだろう。ドイツ・フランスなどによる連合体も参戦し、激戦となることが必至のシンガポールーマレーシア高速鉄道計画。ぜひとも日本は安全性と高い技術をアピールして受注してもらいたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)