桜は日本を象徴する植物だ。中国人も日本という言葉から桜を連想し、桜の開花時期に合わせて日本への旅行を計画する人も少なくない。中国メディアの当代先鋒網は、「中国原産の桜が今や日本を代表する名刺的存在になった」ことについて指摘し、桜が日本の「文化」となったことに「悔しさ」をにじませる記事を掲載した。

 最近、ある中国人が「日本の桜」だとしてネット上にアップロードした桜の写真が話題となったが、すぐに「その桜は日本のではなく、中国貴州省貴陽市にある桜だ」と指摘する声があがった。そこから、「中国の桜の美しさは日本に劣らず、規模で言えば日本に勝っている」など、日中の桜の名所を巡る熱い討論が広げられた。中国にも桜の名所が存在するのに「満開の桜の写真を見ると日本だと思ってしまうのは何故か」と訝しく感じる中国人もいるようだ。

 記事は桜のルーツについて、ヒマラヤ一帯に起源があり、中国が原産国だと主張したうえで2000年以上も前にはすでに当時の王朝の宮廷内で栽培されていたと紹介。その意味では桜栽培は、中国は日本より長い歴史を持つとし、桜は中国から日本に伝わったにもかかわらず、今や桜は日本人に愛され、文化に浸透し、「日本の儚さを示す象徴として、今や日本を代表する名刺的存在となっている」と指摘した。

 そして、美しい桜が中国を代表する存在にならなかった要因として、「中国は文化的資源を数多く持ちながらも、それらを発揚する努力を怠ってきたため」と指摘した。例えば「カンフー」や「パンダ」は中国のものなのに、米国ではこれらをモチーフにしたアニメが作られ、ヒットしたことを挙げ、「中国も自国の歴史や文化を資源として利用し、新たに創造していく努力が必要だ」と分析した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)