上野動物園の赤ちゃんパンダ「シャンシャン」が人気だが、日本の動物園で飼育されているもう一組のカップル「永明(えいめい)」「良浜(らうひん)」にも交配の兆候があるという。メスの「良浜」は2008年に双子の「永浜(えいひん)」「梅浜(めいひん)」を出産して以来、5回の出産で8頭の赤ちゃんを産み育ててきたベテランの母さんパンダ。交配、着床となれば、年内にも赤ちゃん誕生の吉報があるかもしれない。

 「シャンシャン」の誕生は2017年6月12日。286日齢にあたる3月25日に行われた体重測定では23キログラムとなり、3月15日の21.7キロから順調に育っていることが確認された。まだ、菜食は確認されず、タケやリンゴなど母親「シンシン」が食べ残したものをかむ程度で、1日あたり3~4回の授乳で育っているそうだ。

 現在、「シンシン」「シャンシャン」親子の観覧は、整理券による先着順で行われているが、ゴールデンウィーク期間のうち、5月3日~6日の間は混雑が予想されるため、事前申込・抽選制による観覧になる。

 上野で「シャンシャン」に会うのは、今はなかなか難しいのだが、「永明」「良浜」をはじめ5頭のジャイアントパンダが暮らすのが、和歌山県の南紀白浜にある「アドベンチャーワールド」。双子の「桜浜(おうひん・メス)」「桃浜(とうひん・メス)」3歳4カ月と、2016年9月生まれの「結浜(ゆいひん・メス)」の家族がいる。子パンダは、いずれも「良浜」がアドベンチャーワールドで出産した。

 アドベンチャーワールドでは、「永明」と「良浜」に、マーキングや水浴などの行動が増え、また「恋鳴き」と呼ばれる特有の鳴き声を発するなどの、発情の兆候を確認したという。パンダはメスの発情期が3日~7日と短く、交尾のタイミングを合わせることが難しいとされている。アドベンチャーワールドでは、「良浜」だけでも5度、「永明」の前妻の「梅梅」で4度など何度も出産を実現してきている。交配が実現すれば、3~5カ月の妊娠期間を経て、1~2仔を出産する。

 なお、日本でパンダを飼育しているのは、上野と和歌山の他に、神戸市立王子動物園(神戸市灘区)がある。メスのパンダ「旦旦(タンタン)」がいる。(写真は、母パンダ「良浜」と生後1歳6か月の「結浜」。提供:アドベンチャーワールド)