中国メディア・今日頭条は30日、食品の安全問題が長年の課題になっている中国において、中国人の胃袋を支える養豚業の安心・安全を確保するうえで日本の「5S」が重要であるとする記事を掲載した。

 記事は「5S」について、日本発祥の長い歴史を持つ文化であり「整理」、「整頓」、「清掃」、「清潔」、「しつけ」の5つを指すと紹介し、それぞれ中国の養豚業で活かすべき点を説明している。まず「整理」については、生産ゾーン、生活ゾーン、事務ゾーンいずれにおいてもゴミ箱を用意し、いらないものをしっかりと捨て、残した必要なものを分類整理して保管する必要性を指摘した。

 続いて「整頓」については、物の置き場を予め決めておき、見つけやすいようにしておくとともに、混在させて取り間違えることがないようにしなければならないと説明。置き場を作る上でも合理性を考える必要があり、よく使うものを近くに置き、数量や種類の違いを「見える化」する工夫も大切だとしている。

 「清掃」については、飼育場を定期的に掃除するほか、設備の使用後は清掃後にしっかり消毒すること、クモの巣やホコリをしっかり除去するほか、豚舎内の糞や食べ残した飼料を速やかに処理して心地よい環境を作るべしとした。また、自分で使うものは責任を持って自分で清掃することも必要だと論じた。

 「清潔」に関しては、養豚場を清掃して清潔を保つだけではなく、自分自身の身だしなみにも注意する必要があると指摘。頭髪やひげ、爪などをきれいに整え、入浴や清掃に努めて隅々まで清潔に保つことで、施設も従業員の心身も良い環境にすることができると説明している。そして、「しつけ」では、賞罰制度による従業員の仕事のレベルや生活習慣の改善を挙げた。

 記事は「言うは易し、行うは難し。何事も細かい部分をしっかりやって、これを習慣化することにより、生産の質や安全性、効率が高まり、ムダやコストが低減されるのだ」とまとめている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)